私と田橋さんは、恐る恐る伍堂さんたちに近付く。


「撃つぞ!」


なんと、じゅもさんが私に向かって発砲した。

私はビビって転び、手の甲をケガした。

これは傷害罪だ!


「お前ら死にたいのか?」


じゅめさんは、サバイバルナイフをスカートのポケットから出す。


「この若い婦人警官、生意気ね。ファンの双子と一緒に、あの世へ送るわ。」


じゅもさんは、女児の頭に銃の先をあてる。


「ファン……えっまさか、この子たち!」


私のとなりにいる女の子は、にこりちゃんとひかりちゃんだった。

あの双子ちゃんは生きていたんだ。