時計が夜9時を指すころ、交番勤務は終わった。

警察署に戻ると、仲間の巡査から何かピンク色の封筒を渡された。


「これは?」

「子どもが、これを『野辺っちさん』っていう巡査に渡せと。」

「子ども?」


何かと思いながら封筒を受け取った。

ピンクの背景に、カラフルなお花畑模様の封筒。

しかも子どもって、心当たりなんて。