祐也と私と一平先輩

「「ありがとうございます。失礼します」」


先生にお礼を言って、私たちは保健室を後にする。



「小坂くん、怒ってる?」


一歩前を歩く小坂くんの背中に問いかけた。

だって彼の背中からそんなオーラを感じたんだもん。



「ったく、カバ子は手がかかるよ」


怒気をはらんだ声を返されるて”ビクン”としてしまった。


「ご..めん..ね」

震える声で謝る。

何故だか勝手に涙がこぼれてきた。


「お前は何をやっても一人じゃ出来ないし、人に迷惑かけるし、バカだし.....」


....うん。

その通りだね。

役員の仕事も、スプパのプログラム作成も、小坂くんがいなかったら、
私一人じゃ満足に出来なかった。

強がったって、意地を張ったって結局小坂くんに助けてもらってる。

ダメなんだよ私....。