祐也と私と一平先輩

一平先輩はしばらくこちらを見ていた様子だったけど、
すぐに清良先輩に促されて体育館へと消えて行った。


「....あいつらキスしてたぜ」


「えっ?!」


思いもよらない言葉に驚きを隠せない。



「清良先輩が強引に一平先輩にキスしてた」


み、見えてたの?


.......。



そっか。



別に先輩は私の彼氏じゃないけど、なんだろうこの寂しさは?


どうしたんだろう?

変な私.....。


心がもやもやしてる。


私はうつむいたまま小坂くんに手を引かれていた。