祐也と私と一平先輩

と、小坂くんが沈黙を切り裂いた。


「ほんとお前はドジだなっ!早く保健室行くぞ」


あえて、先輩たちにも聞こえるような大きな声で。


それと同時に小坂くんは私の手を引いたまま歩きだす。


えっ、ちょっと?!

何?ど、どうする気っ.....?



内心焦りながらも、されるままの私。

小坂くんの行動はあまりにも意外すぎて、戸惑いを隠せない。


勢いよく体育館の角を曲がると、一平先輩と清良先輩がこちらを見るように立っていた。


もう、なるようになれっ!!


そんな心境。