祐也と私と一平先輩

「一平はキスしたい子いるの?」


「さあ、どうかな?」


清良から視線をそらして笑う。



「清良こそどうなんだ?」


「私は.....いるけど」


茶色の長い髪の毛先を指に巻き付けながら、真っすぐに一平を見つめる清良。



「そっか、頑張れよ。じゃ、続きをしよう」


不満顔の清良をスルーして、
一平はタイムテーブルが書かれたプリントに視線を落とした。

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