祐也と私と一平先輩

”カタ”



ひゃっ!!!


まただ!


思わず小坂くんのワイシャツの袖をギュッと握ってしまった。



何?!と緊張した顔の小坂くんは
「しっ」と唇に指を立てる。


私もとっさに自分の口を両手で押えた。


絶対誰かいる。


私たちとロッカーを挟んだ、向こう側に。


鍵がかかってたし、生徒会室なんて金目の物はないから泥棒じゃないよね?

変な人いないよね?

まさかの幽霊とか?

リアル学校の怪談?


ドキドキが半端ない。


生徒会室は使われなくなった一般教室を、
ロッカーを数個教室の真ん中に置いて、ふた部屋に仕切っている。


机やホワイトボードが置いてある部屋を会議等のメインとして使い、
もう一部屋は物置として使用していた。

行き場を失ったソファーや季節商品。
大きいものやかさばる物は体育館にある倉庫に置いてある。

ここは小物中心。

ソファーは先輩方が時々昼寝に使ってるらしいけど。


音がするのは物置部屋。