祐也と私と一平先輩

”カチャ”


「きゃっ!!」突然の音に驚きのあまり声を上げてしまった。


ただでさえお化けが出そうな雰囲気の生徒会室なんだからっ。



「なんだ?」


不思議そうな顔で小坂くんが入口に立っていた。



「こ、小坂くん。
ビ、ビックリした.....」



心臓が止まると思った。


ギュッと目をつむると、急上昇した心拍数を感じながら肩で息をする。


「だからなんだよ、カバ子?」


言いながら手にした生徒会用のカメラをロッカーに戻す。