祐也と私と一平先輩

でもさ、もちょっと優しく言ってくれたっていいのに。


小坂くんと仕事してても全然楽しくないし。

バカにされて、なじられて苦痛なだけだよ。



「原稿半分よこせ、俺もチェックするから」

ふん。黙って彼に差し出す。




って......うわ、早い!

すごいスピードで原稿を読んでいく。




「よし、プログラム関係はほぼ終わったな?」

「は、はい」

「お前さぁ。役員引き受けた以上、自覚持ってやってくれよ」


原稿をトントンとそろえながら言うと、突然立ち上がり図書館を黙って出て行った。


えっ?!


放置プレイ....ですか?


ア然と見送る私。


玲奈と黒崎くんは楽しそうに役員の仕事やってるのに。

私も黒岩くんとペアが良かったっ!


まだ生徒会始まったばかりで、これから行事も沢山あるのに....。

考えただけでもユウウツになってくる。


ペアを決めたのは一平くんで....。

恨んでやるっ。

絶対絶対恨んでやるんだから。