祐也と私と一平先輩

小坂くんといると緊張しちゃって疲れる.....。

同い歳なのに、何故か上下関係が出来上がってるし。

常に上から目線だし。



「おい、先生の自己紹介の原稿チェックは済んでるよな?
と・う・ぜ・ん」


意地の悪い視線を送ってくる。


「えっと、あと.....8人で終わります」



「8人!?そんなにあんのかよっ!
ったく、もっと早くやってくれよ。印刷に回すの三日後だぞっ」


頭ごなしに言われて肩を丸めて小さく身を縮める。


「はい、すみません」


うっ....何よ偉そうに.....。


勉強できるからって。


だっていくら頼んでも、提出してくれない先生とかいたし。

講師の先生は毎日来ないし。


だったら小坂くんが頼みに行けばよかったじゃん。

『部活で忙しい』とか言っちゃって私に丸投げしたくせに。



むくれながら、原稿をめくる。


「『やります』と言った以上お前の責任なんだからな。忘れるなっ」


「....だから謝ってるじゃん」