祐也と私と一平先輩

「じゃあ、誰か分からないように適当に振り分けて、読み上げるとか?
それなら恥ずかしくないと思うんですけど」

一平先輩の発言から私なりの意見を言ってみた。



「確かに自分で言うよりは恥ずかしくないよな」


「なんだかんだ、俺たちの歳って恋愛に人生かけてるヤツ結構いますからね」


「片思いの人にもアピールできるかしら?」


「好きな人が何て言うか知りたいっ」


そんな中、


「大喜利大会になりそうな予感しかしないんだけど」


最後に小坂くんがチクリと言う。




「それならそれで面白くて良くないか?」


一平先輩がみんなを見る。


「生徒のみんなを盛り上げるのが目的なんだし」


「少なくとも、一年生と女子は真面目に書くわよ」

清良先輩がウインクした。