祐也と私と一平先輩

む、無視無視。


「スプリングパーティー.....なんかワクワクしますっ」

私が言うと、


「だろー、これだと参加したくなるでしょ?」


会計監査の二年生、進藤先輩だ。


「はいっ」

笑顔で答える。


「今までの新歓は形式的でやらされてるって感じでさ。
校長や生徒会の歓迎の挨拶から始まって....そんなの入学式で聞いたっつうの。
で、つまんないから、抜け出す上級生結構いたわけ」


ふーん。確かにつまらなそう。


進藤先輩の発言を引き継いで、
今度は同じく二年庶務の一宮先輩が、


「第一部は先生、部活、クラス紹介がメイン。第二部は軽音部のライブとクラブで盛り上がる感じ?」


クラブ?

一年生は四人全員頭が?マークだ。


「俺たちの年齢だとクラブに行けない子多いだろ。だから学校でクラブをやっちゃうわけ」


「DJとかうまいヤツに頼んでかなり本格的なんだ」

進藤先輩は体を揺すって踊ってみせる。