祐也と私と一平先輩

じゃあ、あの時一平くんも注意してくれたけど、サラッと言われて私、全然気づかなかった.....。



一平くんは小坂くんみたいには言ってこない。


「お前のそんなとこ悪いとは言わないけど、考えすぎるな。
疲れるぞ」


小坂くんは前を歩きだしていた。


「う...ん」



彼に聞こえたかどうか?小さく返事をした。


テニス部の練習の声があたりにこだまする。


私はその声を聞きながら小坂くんの後を追った。