祐也と私と一平先輩

「僕のキスと一平のキス、どっちが気持ちいい?」



罪っていったい...なんなの.....?

棚倉先輩の言葉は私には届いていなかった。

”ガクン”と肘かけにうなだれ落ちる頭。


三回目のキスで完全に気力を失っていた。


意識はもうろうとして私の瞳はうつろだった。


ただ無意識に天を見つめていることしか出来なかった。



そんな私の髪を棚倉先輩はかきあげながら、



「一平も小坂くんも君を奪わない罪。
そんな二人をほんろうさせている君の罪」



「勝手な理屈で.....あなたに私たちの...何がわかるの?」

緊張と恐怖でカラカラの喉から搾り出された声はかすれている。



「僕は何でも知ってるよ。悪い子には罰を与えよう」


私が二人をほんろうした?


だけど、同時に二人の人が私を好きになって、
私が迷っている。

二人を苦しめている?


私はどうすれば良かったの?


スーっと涙がほほをつたう。


それを罪と言うのなら....。


これは.....罰?