あたりは雨音と漆黒の闇。


まるで世界に二人しかいないような静かな空間が広がっていた。


「....平気か?」



「え?」


雨に濡れたこと?



「お前....あいつらに嫌なこと言われたんだろ?
平気か?」



「.....あ、違うの。
あの人達、私のダメなとこ指摘してくれてただけだから」



小坂くんに”ニカッ”と出来る限り精いっぱいの笑顔を見せる。


「私が生徒会の役員ちゃんと出来ないから....。
悪いのは私なの。
ごめんね小坂くんにもいっぱい迷惑かけてるよね?
玲奈にも一平先輩にも......清良先輩にも」