祐也と私と一平先輩

「『一平先輩がお前をお気に入り』とか、
どうせそんな理由であいつらにからまれてたんだろ?」


「......」


小坂くんはため息をついた。


「一平さんも俺は悪いと思うんだけどなぁ。
.....んっ?」


不快なほど晴れていた空に、あっという間に雲が広がったかと思うと、

”ポッ”

”ポッ”


雨が降り始めた。


「お前傘持ってる?」


うつむいたまま私は無言で首を振った。


あたりは一瞬で暗くなってしまった。


突然の雨に街を歩く人たちも慌てて走り出す。