祐也と私と一平先輩

「先輩彼女を知ってるんですか?」


「別に~ぃ。生徒会役員さんの態度悪いから色々教えてやってただけ」


黒髪さんと藤崎さんは同じ部活の先輩後輩のようだった。



「そうですか」

淡々とした表情で話しをする藤崎さんだった。


「そう言えば藤崎さぁ、生徒会の小坂くんと付き合ってるんだって?」



”ゴクッ”私は息を飲み込んだ。


ここでその話題出す?


「この子と小坂くん生徒会でペアらしいけど、藤崎のほうが小坂くんとお似合いじゃんね?」


血の気の引いた私の頭では、もう何が起きても対応できない。
完全に思考は停止していた。


「いいえ、元ですよ」


藤崎さんは短く答えて、言葉を続ける。


「話し済んでるんなら先輩一緒に帰りませんか?」