祐也と私と一平先輩

「幼なじみってだけで生徒会役員になったんだって?」


「あんたさ仕事全然出来ないんだって?
ミスも多くて役員の足引っ張ってるんだって?」

たたみかけられる言葉。

清良先輩私のことそんな風に話してるんだ。

そのことが悲しすぎて、さっきまでの”適当にあしらえばいい”
はどこかに行ってしまった。

むしろ、目の前の先輩達の言葉に意識が集中してしまう。


「そうですね。先輩がたのおっしゃる通りだと思います」


悲しみをこらえて答える。


「同じ一年の何てったっけ?
あーっとそう、岡橋 玲奈ちゃんは可愛くて、優秀でいい子らしいけど」


「そうそう、清良も玲奈ちゃんは好きって言ってたね。
可愛い後輩だってさ」




”ズキン”

本格的に心に氷の矢がささった。

さっきまでこの人達が言ってたことはほんとだから仕方ないと思う。


だけど清良先輩はこの人達に私と玲奈を比較した話してたんだ。


私はダメで玲奈はいい。


玲奈は好きだけど私は嫌い。