祐也と私と一平先輩

私はスルーして校舎を出ると、校舎横の花壇で小坂くんを待つことにした。


「清良のほうが全然可愛いのにね」


....?!

清良先輩の友達?



私の背後で会話はさらに続く。

わざと会話を聞かせるかのようだ。


「ほんと。森羅くんってB専?」


「「 キャハハ 」」



あからさまに私に聞こえるように大きな声で話す二人組。



三年の女子かぁ。


私が一平くんと仲良くしてるから嫌がらせしてるんだ。


『またか』慣れているとはいえ、やっぱり悲しくなっちゃうし辛い。