祐也と私と一平先輩

...もしかしてこの子が、A組の藤崎さんかも知れない?


小坂くんを”祐也”って名前で呼ぶ人、男子は別として女子ではいないから。


元カノ時代は名前で呼んでいたのかな?


それにしても....小坂くんの無関心な声は冷たい。

相手に会話をさせない威圧感さえ感じてしまう。


『もうこれ以上話すな』って無言の圧力。


それでも彼女は口を開いた。


「あの、もうすぐ小坂くんの誕生日だよね」


「それがどうしたの?お前に関係ねーし」


彼女の目に薄っすらと浮かんでいた涙は、せきを切ったように頬を流れていた。


「こんなとこで女の武器を持ち出すのか?
それじゃ、まるで俺が悪いみたいだな」


「そんなつもりじゃ....」



ドキドキしながら二人の会話を見守っていた私はたまらず目を伏せてしまった。

見てるこっちが切なくて苦しくなっちゃうよ。


あんな言いかたされたら、私だってきっと同じように泣いてる。


彼女の様子だと、彼を嫌いになって別れたんじゃないんだろうな。

そんな印象の二人の会話。