祐也と私と一平先輩

良かった。

小坂くんの重力から解放された私は、ホッとしながらずれた制服のベストを手でひっぱりながら直す。


誰かな?

聞き覚えのない声だった。


私は回転式の椅子を回すと、話してる二人のほうを見た。


知らない子、たぶん一年だとは思うけど。



「何してるの?」


その子の問いかけに、


「コイツの勉強見てた」


ぶっきらぼうに小坂くんは答える。



勉強見てたんじゃなくって、邪魔してただけじゃん。


加えて私をドキドキさせてた....。