「どれどれ?あー?ここミスってる」
彼の顔が私の真横まで近づく。
いきなり頭が混乱状態。
な、何してんの?
体温と心拍数が急上昇するのを自覚する。
「お前正気か?こんな簡単な問題どうして間違えるかな?」
「だから、近いって」
「それが何だよ?ゆでダコ」
歪んだ口元はやっぱり意地悪だ。
図書館には他の生徒だっているんだよ。みんな勉強に集中してるから私たちの事なんて気にしてないだろうけど。
急激な鼓動の上昇に焦りを隠せない。
おまけに先輩だってもうすぐ来ちゃうよ。
ヤダよ、こんなとこ見られたくない。
不安と焦りと、彼の息をほほに感じてドキドキが一気に私を襲う。
「こ、小坂く.....」
「────祐也」
意外な人物から名前を呼ばれて、小坂くんの体が私から離れた。

