祐也と私と一平先輩


────学校図書館。


試験が近づくと、図書館は夜の8時まで開放されている。


満席まではいかないものの、一人用に仕切られた自習用の席はかなり埋まっていた。


「一平くん遅いな」


腕時計を見ると6時15分。


「6時の約束なのに....生徒会忙しいのかな?」


私は図書室を見渡す。

みんな頑張ってる。

付属は勉強楽だと思ってたけど、年4回の中間試験と期末試験の結果で進学できる学部が決まるから、結局みんな頑張ってる。

これはちょっとした誤算だった。


私は上位学部は無理だから....文学部になりそう。

そうだっ、一平くんはどこの学部目指してるんだろう?
頭いいから、法律とか経済かな?
理系だったら医学部もあるけど。今度聞いてみようかなぁ。


ぼんやり考ながら足をブラブラさせていた時だった。


「おい、カバ子」


えっ?


不意に呼びかけられた声に振り向くと、
小坂くんが立っていた。