祐也と私と一平先輩

答える気のない一平に清良が口を開いた。


「綾乃ちゃんに勉強教えてるそうね?」


「....ああ」


どこで聞いたんだろう?

綾乃が清良に話したのか?


一平は首を傾げる。


「あなたがそこまでする必要があるのかしら?」


悪意をはらんだ清良の声を、一平は気にするふうもなかった。


「綾乃は英語が特に苦手で赤点になりそうなんだ。
みんなに迷惑がかかるだろ?」


「そうかしら?綾乃ちゃんは居ても居なくても一緒じゃない」


清良?

さすがに一平は驚いた表情で清良を見つめる。


「玲奈ちゃんは自主的に仕事をやってくれるし、ミスも少ないから抜けたら困るけど、
綾乃ちゃんはね....」