祐也と私と一平先輩

”カラン”溶けた氷が音を立てる。

「最後はあんたの気持ちだと思うけど?」

急に真剣な目で私を射抜いた。


「私の気持ち....?」


「一平先輩はあんたに自分の気持ちを打ち明けたんでしょ?
大切な宝物だって」


「う、うん」


「小坂は....良くわかんないけど。
好きなんじゃないの、キスしたんだから」



わ、ちょっと投げやり?


でも玲奈の言う通り。


たとえ小坂くんが気まぐれだったとしても、一平先輩は私に気持ちを伝えてくれたんだから、先輩に対してハッキリさせないとダメだよね。

だけど....私が迷うのは.....。