祐也と私と一平先輩

「玲奈も私のことムカつく?」


「そりゃ、多少はムカつくけど」


「こんな話しされて嫌だった?」


「イヤじゃないけど。
だから先輩のことは昔の話だって言ってるだろうがぁぁぁ」


手を延ばして私の首をつかむと、ユサユサと揺らしてくる。


されるままの私は『ムカつく時あるんだ』

なんて思いながら気持ちはかなりなえていた。


「いい男独り占め。普通ムカつくでしょう?素直な感想だし。
てか女子代表としての意見かな」


「だからそれは私にどうにも出来ないことなんだって」


テーブルに突っ伏す。

先輩は別として....小坂くんの気持ちは私に向いてるって決まったわけじゃないんだし。


「ま、どんくさい綾乃ちゃんが、先輩や小坂からしたら可愛いいんだろうけど。
それを許せない女が少なからずいるってことだよ」