祐也と私と一平先輩

「小坂は頭もいいし、イケメン。
次期生徒会長候補?」

ニヤリとする玲奈に”へっ”っと視線を向ける。


「もうそんな話出てるの?ちょっと一平くんに失礼じゃない?」


「それはそうだけど、女なんてそんなもんよ」


玲奈はストローに手を伸ばすと口をつける。


まるで他人事のような口ぶりだけど、あなただってしっかり女ですよ、玲奈さん。



玲奈は冷たいわけでも、意地悪なわけでもなくて。


サバサバした姉御肌。これが彼女の性格。



「しかし....どうしていい男が寄ってたかって綾乃なんだろね?」


はっ?そんなこと言われてもこっちが聞きたいくらい。


「ごめんねっ。私だってわかんないよ」


ふてくされた顔をする。


そんなの当人たちに聞いてよ。