祐也と私と一平先輩

私が知りたいのは、小坂くんが私をどう思ってるかなんだから。

”フウ”戸惑いを込めたため息ひとつ。


「あんた小坂の活躍見てなかったの?」


「えー?小坂くんとは班が違ってたし」


そう言えば、女子がザワザワしてたような?


「あらーそれは残念」


てか別にどうでもいいけど。

私は肩をすくめる。

カッコいい彼を見たところでキュンとしたかどうか。



だってそこでキュンとしたところで、私の気持ちはかえって複雑になるだけだろうし。


相変わらず生徒会の仕事で彼に怒られてばっか。


優しい言葉なんて全然かけてくれないんだから。


好きな子だったらもう少し優しくてもいいんじゃない?

やっぱり好きじゃないのかな?

あーもうわかんないよっ!

いっそ一平くんとつきあっちゃう?