祐也と私と一平先輩

「ちょ、一平くん?!」



先輩もスルリと屋根を滑り下りると、


「ジャングルジム登ろうよ」


ジャングルジムまで走ると、勢いよく登り始めた。



私も反射的に後を追う。


あれ?


私ってやっぱり先輩の後をいっつも追ってる。


体が憶えてる癖みたいに。



「早く来いよ」


先輩はもうてっぺんにいる。


「待ってて!」


私もジャングルジムに手をかけて登り出す。