祐也と私と一平先輩

「もう子供扱いしちゃだめっ」

ぷうっとほおを膨らませて抗議する。

「はは」と先輩は笑うとハウスの中に入ってきた。

うわっ狭いっ。大人四人は無理だ。


「ねぇ、一平くんは一人で夜の公園来て、ここに入るの?」


「.....入るときもある」


「うっそーぉ」


想像すると可笑しくて笑ってしまった。



「何で笑うんだよ。俺だって子供だったんだぞ。
それにここ俺のお気に入り」


へっ?
さっき”グラビア見てムラムラする”ってのを思い出したらギャップが.....。


一平くんは大人だねって思ったばっかだから。

悪いと思いながらも吹き出して笑ってしまう。



「何だよ、綾乃のこと置いて帰っちゃうからな」


先輩はプイって背を向けると、私の視界から消えてしまった。