祐也と私と一平先輩

────子供の頃よく遊んだ児童公園。


全然来なくなっていた。


滑り台にブランコ、ジャングルジムに鉄棒。

公園としては小規模だけど、一応遊具はそろっている。




「あれ?あんなのあった?」


私が指さす先には強化プラスチック製のカラフルな小さなお家がある。


「ああ、あれ。可愛いよな。少し前に出来てたんだ」



きゃはっ。

いくつになってもミニハウスってワクワクする。

中に入りたい衝動で、ハウスに駆け寄ると背をかがめて中をのぞき込む。