「お二人さ〜ん。ちょっと私も話に参加させてよ」
シヲが南美に何かを耳打ちしたあと、南美はコロッと顔色を変えてシヲの提案に賛成したみたいだった。
「っていうことで今年はシヲの友達もいれて4人でレッツスイミング!」
全く訳のわからない話の進み方なんですけど…。
「シヲ…なに?何か隠してるの?」
「いや。別に」
「いいじゃん、いいじゃん。ほら、里衣にも卵焼きあげるから機嫌なおして」
…美味しい。
あと唐揚げもくれたら許してあげよう。
「唐揚げも!」
「え!私、唐揚げない!…シヲあげて」
「…はい、アーン」
「…ねえ、一つ聞いていい?私の悪口じゃないよね?」
私の言葉にシヲと南美が笑う。
その様子だと私の悪口ではないみたいだ。
ならいいか。
2個目のおにぎり〜。
ん?中身は…唐揚げ……か。
