お昼休みが終わるまであと十分。
お弁当を片付けてルームライトから出て行く人たちが私たちの横を通る。
「で?どうしたの?」
3人、輪になって椅子に座る。
南美がシヲの顔を覗き込むとシヲは避けるように横を向いた。
「なに?怒ってる?私、何かした?」
「…なんで俺のことは全然気を遣ってくれないわけ?」
南美と顔を見合わせる。
気をつかうって…
「彩花ちゃんのこと?」
私の言葉にシヲは頷く。
そんなに彩花ちゃんのこと好きじゃないのね。…
「でもね、あんなに可愛いのにもったいないって!彩花ちゃんだよ?」
「だから!!…俺の気持ちも考えろって」
私と亜樹くんの時のようにシヲのこともちゃんと考えてあげなきゃいけなかったんだ。
「ごめんね、シヲ…。私の時には気をつかってくれたのに。私、何だか舞い上がっちゃって」
「……あの女がきても何の話もしないで」
