「ね、さっき何もらったの?」
南美は唐揚げをフォークに刺しながら目だけをシヲに向ける。
「…ああ。見てない」
ポケットからクシャクシャになった袋を取り出すシヲに私はため息をつく。
「…開けていい?」
シヲが頷くのを確認してクシャクシャになったのを綺麗に伸ばしてとめてあるテープも綺麗に外す。
中から出てきたのは
「キーホルダー?…なんかご当地っぽいね」
りんごの被り物をしてるキャラクターの顔をゆらゆら揺らす。
かなり可愛い。
「それ、つけろっていう意味じゃないよね?」
シヲが指でキーホルダーをつつく。
「つけないの?」
「つけないね。…ポケットに入れとく」
私の手からキーホルダーをとって乱暴にポケットに入れる。
「シヲ、怒ってる?…ごめんね」
「あのさ、ご飯食べ終わったらルームライト行かない?」
やっぱり怒ってる。シヲがルームライト行こうなんて珍しすぎる。
南美は全くわけが分からないと唇を尖らせた。
