チャイムがなってお昼休みになると一斉に教室が騒がしくなった。
「シヲくん!」
「………なに?」
教室のドアから顔を覗かせる可愛い女の子。
そうこの声は彩花ちゃん。
あの体育の日から彩花ちゃんはシヲに猛アタックしてる。
シヲは相変わらず冷たい。
それに対してテンションが高い彩花ちゃん。
「彩花ちゃんってシヲのこと好きだね」
南美が小声で笑った。
「うん。お似合いだと思うんだけどね。シヲって彩花ちゃんみたいな子はタイプじゃないんだって。変わってるよね」
笑顔で彩花ちゃんはシヲに何か渡してる。
可愛い袋を受け取ったシヲは不思議そうにそれを眺め、私たちに苦笑いをした。
「シヲも亜樹くんもバカだよね。あんな可愛い子を…あ、ごめん」
亜樹くんの名前を出さないように気を遣ってくれてるのか南美はすぐに謝る。
「手、洗いに行こう。……私ね、今日唐揚げなんだ」
何事もなかったかのように南美は笑う。
何だか、悪いことしちゃった気分。…
