「あ。いや…うーん。…っていうか、亜樹くんが里衣に連絡先聞けばよかったのか!もう何やってるのあの男は」
南美の話に頭を抱えるシヲ。
多分この状況を理解できないのは3人中1人。
私だ。
「南美!うるさい」
「ダメ?…里衣に言っちゃダメ?多分、私隠しておくの無理だと思う。言いたくて言いたくてウズウズしちゃう」
…
「どういうこと?」
シヲの許しが出て南美が話し出す。
話された内容を理解するにはかなり時間がかかった。
「つまり…亜樹くんは私のことが……」
「好きなんだって」
…信じられない。
きっとこれはドッキリだ。
もしくは亜樹くんへの罰ゲーム。
または嫌がらせ。
だって私のことを好きだなんて…。
どう考えても……。
“里衣の前ではカッコつけたくて…”
流れるプールで言われた言葉を思い出す。
いや、まさかねぇ。
言わされてるんだ、誰かに。
「ありえない。だってあの彩花ちゃんと付き合ってた人だよ。私になんかに興味ある?ただ優しすぎて私に気遣ってくれたんだよ」
恥ずかしさから自然と早口になる。
