「…可愛い!可愛いよ、2人とも!」
プールに着いて水着を披露するとシヲも亜樹くんも手を叩いて褒めてくれた。
「うん!すごい似合ってるね」
恥ずかしくなって南美と目を合わせる。
悩んだかいがあったね。
「さあ、泳ごう!私、ウォータースライダー行く!他、行く人!」
「はい!泳げないから俺も行く!亜樹は…里衣と一緒に流れるプールに行ってて」
「うん」
え。2人ともそっちに行くの…。
亜樹くんと2人っきりとかすごく緊張するんだけど。
それにシヲのために浮き輪持ってきたのに。…
頑張れ、私。何か喋るんだ。
「じゃあ…行こうか」
「うん」
浮き輪で顔を隠したくなるくらい顔が熱い。
これはきっと太陽のせいだ。…
「うわ!…すごい流れる」
「ハハッ。大丈夫?…浮き輪いる?」
「いる…足がつかない」
私が浮き輪の中に入って亜樹くんが浮き輪の上に腕を乗せる。
すごい距離が近い。
はあ。…
でもすごく気持ちいい。
