「シロップをかけてあげようかぁ!」
ケラケラ笑いながら氷を投げてくる南美の目がとてつもなく怖い。
「ごめんなさい〜!南美、かき氷食べるからちょっと落ち着いて」
シヲの後ろに隠れながら必死に謝る。
南美は荒い息をしながら氷を投げる手を止めた。
「はい、シュークリーム。南美も食べてみ?かき氷なんて毎年食べてるんだからいいじゃん」
手に置かれたシュークリームを眺める南美の顔が少しずつ戻っていく。
「ごめん。…2人ともシュークリーム食べてるからすっごいイラついたの。でも美味しいね。シュークリーム。ごめんごめん、本当に床もビチャビチャにしちゃって。私が片付けるから」
カスタードクリームを口につけながら美味しそうに食べる南美。
可愛いやつ。
怒ると怖いけどね。いつものことだけどね。
