「シヲ!ずるいって。私にもちょうだい」
冷蔵庫から麦茶を取り出しながら小声でシヲに話す。
「里衣も食べたいの?待って待って。俺、もう2個食べちゃったからもうダメ」
は…。
コップに注いだお茶を一気に飲み干した。
納得できない。
「南美の分がなくなっちゃうでしょ」
なんでじゃあ私の分は食べてるのよ〜!
全然意味わからない。
「なんで私の分食べてるの!」
「ちょっと!……もう!2人ともそんなにシュークリームが食べたいの?」
騒がしい私たちを見てクスクス笑う南美。
「だって…。それにシヲが私の分食べちゃうんだもん!信じられない」
「分かった分かった。ほら、半分あげるから」
シヲが口つけた半分のシュークリームなんていらない。……けど美味しそう。
早く食べないとカスタードクリームが落ちちゃう。
シヲから小さくなったシュークリームを受け取って口に入れる。
ああ、美味しい。…幸せ。
「2人とも私が買ってきたシュークリームを美味しく食べてくれてありがとう。……けどね、かき氷はどうするのよぉ!」
「うわぁ!」
「みな……やめろって!」
南美の手には氷が握られていた。
それが一気に私たちの体に当たる。
痛い痛い。
