「何味がいい?」
色とりどりのビンを机の上に並べる。
南美は遅れた罪悪感からかせっせとかき氷器を用意したり氷を入れたり。
「俺、イチゴね。あ〜ってかお腹空いてたの越してお腹空いてないんだけど」
「知らない知らない。さあ、食べよん」
かき氷係を務めて数年の南美は慣れた手つきでかき氷にシロップをかけて机に置いた。
「私はブルーハワイね」
「はい〜!毎年毎年、みんな好きな味変わらないよねぇ……ってシヲ!なんでシュークリーム食べてるの!」
かき氷には手をつけず冷蔵庫から取り出したシュークリームを美味しそうに食べるシヲ。
南美に怒られても気にせず食べ続ける彼。
私もシュークリーム食べたくなってきた…。
「里衣、どこ行くの」
何かを察した南美が私の手を掴む。
緑色のしたかき氷を持っていた南美の手が冷たい。
「え。いや、麦茶飲もうと」
「あ。…そう」
ニコっと笑う南美に私は足早にキッチンへ向かう。
シヲはもう2個目を食べ始めていた。
