キミアト、



焦って逃げようとする彩花ちゃんの腕をガシっと掴む。

「…話してみたら?」
彩花ちゃんを応援したいというよりも
シヲがこんな可愛い女の子と話せたら嬉しいんだろうなという想いでつい細い腕を掴んでしまった。

私が掴んだら骨折しちゃう。
腕を離すと彩花ちゃんはコクリと頷いた。
「さっきの鏡貸してくれない?」

そんな確認しなくても十分可愛いのに。
前髪もしっかり巻いていてちょこちょこ触るとすぐに鏡を私の手に置いた。

いや、それビフォーアフターある?
まあ、いいや。

「ありがとう。変じゃない?」

私にそれ聞く方が変だよ

「自信持って。変じゃない」

こんな適当な前髪をしている私と常に一緒にいるシヲなんだから彩花ちゃんの前髪なんて神だと思うよ。