和花葉さんは今日も













6月も終わりに差し掛かっているが、梅雨はまだまだ終わらない。

和花葉さんと体育館裏で出会った日から、運よく、雨が降らない日が続いていた。

しかし、とうとう今日、雨が降ってしまった。

雨が降って気になることといえば、和花葉さんは雨の日も昼休みを体育館裏で過ごすのかということだ。





4時間目の授業が終わりHR教室に帰ってくると、彼女の姿が見えなかった。

彼女の席には荷物があったので、まだ授業から帰ってきていないというわけではなさそうだ。

ちなみに、俺は理系で彼女は文系なので授業が同じになることはない。

もう、太郎のもとへいったのか、それともトイレにでもいったのか。



以前まで、彼女は雨の日にどうしていただろう。

……考えても、ちょっと前まで俺は彼女にほとんど興味がなかったから、思い出せるわけもなく――。



とりあえず友達と昼食をとっていたが、弁当を食べ終えても、彼女は帰ってこなかった。

雨の日でも太郎の様子を見に行くのか。

――そこでふと思い出した。



――「木材とか買って、太郎が雨風をしのげるようにって」



得意気に微笑む彼女の顔が浮かぶ。

あれは、彼女がつくった小屋の話をしていた時だ。

今日は、太郎と一緒に小屋のなかで過ごしているのだろうか……。