つまらない入学式を終えて

萌乃と一緒に教室へと向かう


「奇跡だよね、同じ教室とか」

「萌乃いないと生きてけない笑」

「いいこと言うじゃ〜ん♪」


萌乃と話してると時間が過ぎるのが早く感じる

ただ方向音痴な私たちは完全に学校内で迷ってしまった



「まってまって、ここどこ」

「んー……っだめだ!わからない!」

「どうするどうする。」

「あーもう、お腹減った」

「美樹、何か持ってる?」

「ふっ、誰だと思ってるの?
ジャーン!りんごパーイ!!」

「きゃー!さすが!食べよ食べよ」



教室探しを諦めてりんごパイを食べようとしたその時___



「俺にも」



りんごパイから声のする方へ視線を移すと


そこには見たこともないようなイケメンがこっちを見て立っていた

ネクタイの色が私たちと同じだから、、同学年だ


「へ?こ、ここ、これ?」

「そーだよ。いいだろ?」

「3個ないよ、、」

「ちっ」



え!?今舌打ちされた!?

何こいつ!!


「ちょ、美樹!!なんかニヤニヤしてこっち来てるよ!!?」

「なぬ!?」


ほんとだ、、ただならぬオーラがすごい、、



「……なな、なに」


目の前で止まったソイツは


いきなり私の顔に近付いて


そっと____






「教室教えてやるからさっさとよこせ迷い豚」






そう耳元で囁いた