裕のいう通り空ちゃんの怪我は酷かった。亮は空ちゃんをどう救えばいいか考えていた。「昔の俺だったらこんなこと悩んでないだろうな。というか面倒くさがって関わりもしなかっただろうな。俺の人生正してくれたの裕だったもんな。」
半年前
亮は暴走族の副族長だった。その暴走族は、自分たちの利益を守るためには一般市民だって普通に傷つけた。その先頭にはいつも亮が居た。亮が暴走族に加入したのは高校一年の時だった。先輩からのお誘いで即賛成した。亮が加入したのは薔薇という全国no.1暴走族だった。『喧嘩=命』と書いた衣装を着たり迷いもせずに刺青したほどだった。刺青した場所は腕『薔薇』という文字とともに薔薇の絵も入れた。今は隠しているが昔はそれを見せぱなしにしていた。