「えっ、どうしんだ?急に。」
驚いているようだ、急だったかなぁ?
でも、ちゃんと抱きしめてくれるから嬉しくなった。
「ちゃんと好きって言ってなかったから。」
「愛実、それは顔を見て言って欲しかった。」
「そう言うセリフ言えるのって、ナルシストだからですよね。」
「そうじゃなくて、どんな顔して言ってるのか見たかった。」
「えー、見せらんない。」
「じゃあ、俺も、見せられないから、このまま言う。 好きだよ愛実。」

 ああー、彼がさっき言った意味が分かった。
顔がみたい。
でも、さっきよりきつく抱き締められて、顔を見ることは出来なかった。

 しばらくしてから、腕の力が抜けて、向かい合って、自然とキスをした。
最初から深いやつで、熱が伝わってくる。
やがて、押し倒されるんじゃないかってところで、離された。

 手首を掴まれて、少し強引に寝室に連れて来られた。
あっという間に、ベッドに押し倒されて、着ている物を脱がされた。
やん、勝負下着の意味ないじゃん。
そんな事考えているうちに、彼も脱いだらしい。
素肌が触れ合うってこんなに気持ちいいんだぁ。
久しぶりだから、いちいち感動する。
ああ、忘れてたな~この温もり。
彼の手が、体中をまさぐって反応をたしかめる。
おもわず、声をだすと「ここがいいんだ?」と妖艶に微笑まれる。
太ももの内側、私が反応を示すと、その辺りを手と唇で愛撫してくる。
ああー、ヤバい!物凄くゾクゾクしたではないか。
それからも、翻弄されつづけ、やっと、迎えた
絶頂の瞬間に感じたのは、快感よりも幸せだった。