お見合いですか?

 その笑顔に、甘えたくなって、本棚に本を戻していた彼に、後ろから抱きついた。
「どうしたんだ?」そういながら、そっと腕を外された。
「むー」と、不満を表すと、正面に向き直ってから、抱きしめてくれる。同じように、私も彼の背中に腕をまわした。
ああ、いいなぁこういうの。癒される。
暫く抱きしめあった後、「何かあった?」と聞かれた。
「何もないです、ただ、お帰りって言われるのっていいなぁって。」
「そっか、そうかもな。」そう言って少し笑って、彼は、離れていった。

 それから、夕食後、食器類を食洗機にいれながら、聞いてみた。
「明日の朝食なんですけど、一応スープが鍋にあるので、あとはお任せしてもいいですか?」
「いいけど、どうしたんだ?急に。」
「いや、休みの朝はゆっくりしたいなぁって、、」
「それは、構わないけど。。」
IHの平らな面を拭いて、片付けを終わらした。
彼が先にお風呂に入るので、一旦自室に戻ろうとしたら、「愛実」と、呼ばれた。
「はい?」と返事をして、彼の元へいく。
何時もは1人掛けのソファーに座ることが多いけど、今は2人掛けのソファーに座り隣をポンポンと、手で叩いた。
座れということか、そう思い隣に座った。

 彼が、「愛実、無理してないか?」と顔を覗き込むようにして、聞いてきた。
こういう時、彼はすぐ気付いてくれる。
ちょっと、ずるい。
返事に困って、黙っていると、「おまえさぁ、あれだろ、親に人前ではきちんとしてなさいって、言われてきただろ。」
まぁ、確かに、そうかもしれない。
そう思い、「うん、そうかも。」と答えた。