うちの高校の生徒限定のイベントだから、下手に街に繰り出すより人も少なく、本格的なイルミネーションが楽しめるとあって、そこそこの盛り上がりを見せるイベントだ。
今年もそんなイベントに向けて、私達美化委員は忙しなく活動を行っていたわけだけど……。
今年は美化委員一丸となって取り組んでいたせいか、このツリーを見上げるたびになんだか感慨深いものがある。
きっと、前の私だったら一人で準備をすることになってたはず。
だけど、そうならずに済んだ。
それもこれも、元をたどれば長瀬が私を焚き付けてくれたからなわけであって……。
もしそうじゃなかったら、今の私はこんな達成感も充実感も得られていないわけで……。
「う…ううう〜〜んんん……」
「どうした花枝。腹でも痛いのか?」
訝しげに私を見る金城くんをよそに、顎に手を当て考え込む。
いや、さすがの私でも、あいつがそんっなに根っから悪いヤツじゃないことは気付いてる。
けど……。
何か、どうしても認めたくないっていうか。
認めたら、自分が自分ではなくなってしまうような……。
恐怖……?みたいなのが、あって。
今年もそんなイベントに向けて、私達美化委員は忙しなく活動を行っていたわけだけど……。
今年は美化委員一丸となって取り組んでいたせいか、このツリーを見上げるたびになんだか感慨深いものがある。
きっと、前の私だったら一人で準備をすることになってたはず。
だけど、そうならずに済んだ。
それもこれも、元をたどれば長瀬が私を焚き付けてくれたからなわけであって……。
もしそうじゃなかったら、今の私はこんな達成感も充実感も得られていないわけで……。
「う…ううう〜〜んんん……」
「どうした花枝。腹でも痛いのか?」
訝しげに私を見る金城くんをよそに、顎に手を当て考え込む。
いや、さすがの私でも、あいつがそんっなに根っから悪いヤツじゃないことは気付いてる。
けど……。
何か、どうしても認めたくないっていうか。
認めたら、自分が自分ではなくなってしまうような……。
恐怖……?みたいなのが、あって。



