なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

先生。


私の本当の願いは、決して清らかなものなんかではないんです。


神様にお願いをしても、叶えてもらえるはずがないんです。


だから私は、このポインセチアに願うことはできないけど、ちゃんとこの気持ちを連れて卒業します。


だからどうか…。


卒業するその日まで、好きでいてもいいですか?





––––––––ふっ。


「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「ほんっと色気ねーのな」


「なっななななな長瀬!?!?」



こいつっ!


人がいい感じに感傷に浸ってたってのに!!


耳に息吹きかけるとか…頼むから普通に登場してくれっ!!


と耳を抑えながら睨みつけてハッとした。



「あ…あんた、どうしたのその顔!?!?」



長瀬の顔は傷だらけのアザだらけで、何でこうなったのか、誰が見たって分かるような状態だ。


「あいつにやられたの!?!?」


「正しくはあいつ“ら”。しかも、やられたんじゃねーよ。やられてやったの」


………。


……心底意味が分からない。


という気持ちを全面に出して長瀬を見上げていれば、ふっと一瞬片方の口角を上げた長瀬が私へと歩み寄ってきた。