「何言ってるんですか!!もちろん金城先輩が一番…いや!オンリーワンに決まってるじゃないですか!!私は金城先輩しか興味ありません!!」


「あ。うん。だよね。ごめんごめん」


相変わらず山下さんの金城くん愛は、留まることを知らないな……。


「だけど、あの浅木先輩、優しくて美形で背も高くて、私の学年にも沢山ファンがいるんですよ!金城先輩の人気はもちろんですけど、浅木先輩はまた違った感じの人気というか…。王子様とか、アイドルとかそんな感じでしょうか」



女子達が騒いでいるのが目に浮かぶ。


まぁ。私にはあまりその楽しさが分からないんだけど。


「ふーん」と興味のない返事をしながら、私は飾り付けを再開する。


だけど、そんな爽やかくんまでもがこうして委員の仕事に参加してくれているのは、私が一人で頑張るのをやめたからなんだよね……。


そう思うと、何だか少し感慨深い。



あれから私は、今まで私がやっていた仕事を委員のみんなで少しでも分担すべく、意を決してみんなに呼び掛けた。