なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

そう思うと、委員の子達には、面倒に思われてしまいそうな仕事を振るのには抵抗があった。


そんなことになるくらいなら、簡単な仕事だけを割り振って、自分が大変な思いをしたほうがずっと気が楽。


それなら誰に文句を言われることもない。


そうやって自分を守っていたら、いつの間にか今みたいな状況にが出来上がってた。



「……私が、弱いからだよ」



そう。全部全部、私の心が弱いせいだ。


ただ、それを認めたくなかっただけ。


「……」


「……」


私達の間に、長い沈黙が流れる。


私の手のひらにじわりと汗が滲んでくる。


何だか…変なこと言っちゃったかも……。


“弱いから”とか、私の過去を知らない長瀬には何のこっちゃって話だよね。


いつものように“長瀬には関係ない”って誤魔化せばよかったのに……。


何やってるんだ私……。


感傷に浸っちゃって、何だかちょっと恥ずかしい。


「あ、あのさ長瀬っ!今のは…」



–––––ガラッ



突然、教室のドアが勢いよく開いたかと思うと、そこには濡れたジャージから制服に着替えた長瀬の姿。


ドア淵に手を掛け、湿った髪がうっとおしいのか、前髪をかきあげながら感情の読み取ることが出来ない表情で私を見つめてくる。